恋愛談義!
「布団、布団……っていうか、青木サンのことだから、無駄にしゃれた部屋だと思ってたんだけど……これは予想外だった」
押入れを開けて、寝具を引っ張り出す井上礼央は、妙に饒舌だった。
確かに彼の言うとおり、私の部屋は畳の8畳間で、あとは小さなキッチンとお風呂、トイレの古めかしい部屋だ。
図書館で借りた本が数冊、小さな丸いちゃぶ台の上に置いてあるけれど、それ以外に物らしい物は畳の上に置いていない。
(テレビもない)
「さて、と」
井上礼央はまた私を抱き寄せ、お布団の中に寝かせる。
「薬飲んだ?」
首を横に振る。