恋愛談義!
「じゃあ何か食べてからのほうがいいな」
井上礼央はキッチンへと向かい、冷蔵庫を開ける。
「あ、ヨーグルトがあった。少しあっためて……」
カチャカチャとお皿を出したり、レンジを触る音がする。
そして戻ってきた彼は、私の上半身を起こすと、腕の中に抱いて、スプーンを唇の間に滑り込ませた。
人肌にあたためられたヨーグルトなんて気持ち悪いって思ったけど、案外そうでもなかった。
っていうか、それよりも問題は、この状況だと思うんだけど――
「はい、次は薬」
弱りすぎてて、抵抗も出来ないから――
仕方ない――って。
ああ、でもこれって言い訳だ。