恋愛談義!
なんなのよ、こいつ……なに考えてるのよ。
そう思いながらも、意識はおなかのほうに飛んで――
「――減ってる」
素直に、けれどちょっぴり破れかぶれでそう返事する。
「うん。じゃあ用意する」
井上礼央はひょいと立ち上がり、部屋の隅に押しやっていたちゃぶ台を布団の横に運ぶと、それからキッチンへと向かった。
どうせ、私が何かをいったところで、あいつは好き勝手にするんだ。
嫌になったら出ていくだろう。
夢見心地のとき「ずっと側にいる」と言われたような気がしたけれど、それはとりあえず置いといて、私はそうやって彼が自分の部屋にいることを、納得させようとしていた。