恋愛談義!
「――元々髪はこんなだし、ガキの頃は目も肌も今よりもっと色素が薄くてさ……なによりも日本語。片言だったから、すっげえ苛められた」
前髪あたりを指先でつまみ、ぴんとひっぱって伸ばす井上礼央。
その横顔はまるで美術館にある大理石の彫像の青年のようだった。
確かに井上礼央は目立っただろう。
きれいでかわいい、異国の少年。
けれど当初の羨望は、ささいなことで異質なモノを排除しようとする本能へと変わってしまったのかもしれない。
「だけどちぃちゃんが、俺を守ってくれたんだぜ?」
彼はニヤッと笑って私をちらりと目の端でとらえる。