恋愛談義!
「ちなみに、ちぃちゃんに新しい住所を渡したら、ちぃちゃんは手紙を書くねって言ってくれた」
「――」
「けれど手紙は一度も来なかった。俺が出しても、しばらくして宛所なしで返ってくるようになった」
寂しそうに視線を落とす井上礼央を見ると、まるで彼を苛めているような気分にかられる。
知らぬこととはいえ、やっぱり後味が悪いというか、申し訳ないというか……。
「で、大学生の時、思い切って小学校に行ってみたら廃校になってるし、当時の同級生とは誰とも連絡取れないし……
完全に諦めてたのに、驚いたよ。就職試験を受けに来たら、ちぃちゃんいるし。
だけど全然、俺の顔を見ても、名前を聞いても、無反応だし。忘れられてるって思ったら、滅茶苦茶腹が立って、好きだった分、憎たらしくて……」