恋愛談義!
返事をする前に、井上礼央が私の手をつかみ、千円札とレシートを置いてそのまま店の外に出る。
「ねえ、井上君」
「んー?」
彼のくるくるの巻き毛のえりあしを眺めながら
掴まれた手に視線を落とす。
この手を離したくない。
「さっきの、本当なんだよ」
「へえー」
「そんな、どうでもよさそうに言わないでよ……」
「どうでもいいよ」
「っ……冗談でもそんなこと言わないでよっ……」
視界がゆがむ。
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