恋愛談義!
「両親のニュースが出て、地元にいられなくなったの、だから祖父母の家に引き取られたの……!」
「――」
「ダブル不倫の上に刃傷沙汰で、傷害事件よ!」
「――」
「両親は服役して、それからどっか消えちゃった! なんでなの? 私、待ってたのに、待って、ううっ……」
「ちかこ」
振り返り立ち止まった井上礼央の胸の中に、そのままもつれるように倒れ込む。
「だから、ちかこ、怖いんだ? 自分がご両親みたいに、逃げちゃうんじゃないかって」
「ううっー……!!」
そうだ。
私は怖いんだ。
一見仲睦まじく、愛し合っているように思えた両親がお互いを裏切り、私を裏切り、そしていなくなったから。