恋愛談義!

「ヒック……グスッ……バカじゃないの……っ……絶対とか、そんなこと、言っちゃってさ……っ?」

「いやいや、俺の執念、なめんなよ」



クスクスと笑う井上礼央。



気持ち悪いくらい泣く私を、往来でも気にせず抱きしめて、笑ってる。


やっぱりバカだ、こいつ。


そう思うけど、こいつの腕の中にいると、守られてるって感じる。


ぎゅうっとおでこを押し付けると、背中に回った腕にいよいよ力がこもった。



「で……もしかしてあれか。『幸せな結婚』にこだわってたのって……」

「――うん。もう年だから。おばあちゃん」



私が大学を卒業するころ、大きな病気をして、手術は成功したのだけれど、気が弱くなった。


私が両親に捨てられたものだから、心配してる。


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