恋愛談義!

こいつが次に飲むとっておきワインのコルクが途中で折れますように!!!!



脳内で叫びながら、私は唇の両端をきれいに持ち上げ微笑んだ。



「井上君、私にへんな絡み方するの、やめてくれないかな」

「へん? 俺としては普通に絡んでるつもりだけど。あ、すみませーん! ティラミスとコーヒー、セットで二つ~!」



ウエイトレスに勝手に二人分の注文をする井上礼央。



「私、いらないんだけど」



なのに彼は、テーブルの上に頬杖をつき、上機嫌にも見える笑顔を浮かべ、私をじっと見つめた。



「いいじゃん。さっきのこと、社内で言いふらされたくなかったら、付き合えよ」

「最低ね」



思わず本音が口を突いて出る。




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