恋愛談義!
「なんでわかったって、見てればわかる。お前の目には感情がない。鈴川サンのことだって、道端の石ころ見るような目してた。あいつもうすうす気づいてたんじゃねえの。だから元カノと浮気して、青木サンの反応確かめようとしたのかも」
「――」
浮気された私が責めれられるのはおかしい、と思ったけれど黙っていた。
彼の言うことも一理ある。
だとすると、私は「まだまだ」なのだ。
もっと磨きをかけなければ。
完全に相手をコントロールするすべを身に着けなければ。
「前から、なんで好きでもない男と付き合って、結婚しようとするんだろうって思ってた」
「前って……?」
「鈴川サン、誰にも言ってないふりしてたかもしれないけど、社外のライバルになりそうな男には、自分が青木サンとつきあってるってけん制してたから」
「チッ……」