捨てられない恋
「んじゃーな。
あ、部活の顧問に怒られたら
お前のせいだかんな」
「え…私のせい!?」
「ハハハッ冗談だって」
彼は最後にまた、あの意地悪な顔で
笑いながら去っていった。
(あ…名前、聞いてない)
彼も猫もいなくなった校舎裏。
いつもの静けさが戻ってくる。
(久しぶりに学校で人と話したな…)
一方的な悪口でもなく
話しかけても無視されず
本当に本当の普通の会話。
それだけの事も久々すぎて。
「まぁ、もう話すことも
ないんだろうけど……」
なんて思いながらも
私は足取り軽く、学校を出たのだった。
