捨てられない恋



私の視界に入ってきたのは


何かのユニフォームを着た
1人の男子の姿だった。




(この人誰だろう…)




そんな事を考えながら
沈黙の中、見つめ合っていると



その男子は眉に皺を寄せて首を傾げる。





「お前、大丈夫?」






え?


あ…もしかして
1人で喋ってるの見られた…?



猫のこと〝たった1人の友達〟って
言ってるの聞かれてた……?




それって…




(周りから見たら、
きっとただの危ない人だ…)




「おい。まじで平気?」



心配そうな顔をして近づいてくる彼に


思わず身構える。




どうしよう…
なんて弁解しよう……………





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