Secret Prince[短篇]
ピピピピピ…
目覚まし時計の鳴る音がやけに頭に響く。
うるせー…
俺は目を瞑りながら時計に手を伸ばす。
「…あ?」
なんでだ?
体が重い。
頭がズキズキする…
思うように体が起き上がらず、次第に意識がハッキリしてきた。
「…なんだ?」
「ゆ、じ?」
俺の声で梨華が目を覚ます。
俺の腕の中にしがみつきながら目を擦る梨華に胸が高鳴る。
体がダルイことなんて忘れてしまうくらいに、梨華を抱きたくなる。
「…ゆう?顔赤い…」
「は?」
梨華の頬に手を伸ばした、がその手は跳ね返させられる。
変わりに梨華の手が俺のほうへと伸びてきた。