Secret Prince[短篇]
ーSide Rika
「…あっちの勉強、しよーぜ?」
裕二の甘い誘いに結局負けてしまい、昨日の夜は勉強時間ナシ!
このままだと本当に追試だあ…
「…り、か」
「んぁっ…」
意識が飛びそうなとき、
裕二が見せる余裕のない顔が私をドキドキさせる。
そして、意識がとんだ。
ピピピピピ…
いつもの電子音が部屋中に響く。
「ん…」
抱きしめられていた体が少し動く。
裕二が起きたのだろう。
「…なんだ?」
そんな裕二の声で頭が働く。
「…ゆう?顔赤い…」
目の前の裕二は、いつもとは違う、真っ赤な顔をしていた。
もしかして…
そっと手を裕二の額に当てた。
「あつ…」
「あ?」
…完璧、風邪じゃん!
おでこが火傷しそうなくらい熱かった。