Secret Prince[短篇]
「…頭いてー」
そりゃ痛いでしょ!
こんなに顔が赤いんだもん!
「裕二、服着て!」
床に落ちていた服をまとめて投げつける。
風邪引いてるのにそんな格好じゃあ駄目でしょ!
「…めんどくせー」
「早く!」
面倒くさがる裕二の頭を軽く叩き、ベッドから出る。
「大人しく寝ててよね」
「…お前は?」
服に手をとおしながら裕二が問う。
「おかゆ、作ってくる!」
「作れんの?」
熱があるくせにそんな嫌味は言えるのか!
少しムッとしたけど、風邪引きに怒るわけにもいかず、無視をして部屋を出た。
「絶対裕二、私のことなめてるよね」
目の前に出来上がったおいしそうなおかゆを見て、フンっと鼻を鳴らす。
コップに水、薬を一緒に持って、裕二の寝ている寝室へと向う。