Secret Prince[短篇]





「…頭いてー」




そりゃ痛いでしょ!
こんなに顔が赤いんだもん!






「裕二、服着て!」





床に落ちていた服をまとめて投げつける。

風邪引いてるのにそんな格好じゃあ駄目でしょ!




「…めんどくせー」


「早く!」







面倒くさがる裕二の頭を軽く叩き、ベッドから出る。







「大人しく寝ててよね」


「…お前は?」







服に手をとおしながら裕二が問う。






「おかゆ、作ってくる!」


「作れんの?」







熱があるくせにそんな嫌味は言えるのか!


少しムッとしたけど、風邪引きに怒るわけにもいかず、無視をして部屋を出た。





















「絶対裕二、私のことなめてるよね」


目の前に出来上がったおいしそうなおかゆを見て、フンっと鼻を鳴らす。








コップに水、薬を一緒に持って、裕二の寝ている寝室へと向う。

< 111 / 147 >

この作品をシェア

pagetop