Secret Prince[短篇]
「梨華。」
コップを片手に固まる私。
もう一つの手には薬。
目の前には頬を少し染めた裕二。
「…こ、」
「こ?」
「子供みたいだな…って」
「………俺が?」
ほ、ほら怒った!
眉間に皺が寄ってるもん!
チラっと見た裕二の顔は、少し強張っていた。
かと思うとニヤっといつもの笑み。
な、何!?
「…薬。」
「へ?」
「だから、薬飲むって言ってんの。」
あぁ、気のせいか。
良かった。
「はい。」
両手に持っていたものを渡す。
大人しくそれを含む裕二。
苦そう…
と、大人しく薬を飲む裕二を見つめていると、急に体が傾いた。
「ぅわ…!」
それは、裕二が私の手を引いたからで、
バランスを崩した私はベッドの中。
「…口直し。」
「ちょ!」
怒ろうとしたその先を私は言えなかった。
裕二の唇が強引にあてられる。