Secret Prince[短篇]
「…本当、どうしたの?」
「……どうした?」
いつもになく甘えてるっていうの?なんか可愛いっていうか…これこそ、子供!
リビングに行こうと伸ばした足を、元の位置に戻し、裕二の隣に腰を下ろす。
「…お前がいねーと、寝れねぇんだよ。」
布団から伸ばされた手。
私はその手をしっかりと握る。
…ぷっ
可愛いっ
ていうか、嬉しい。
「じゃあ、裕二が寝るまでここにる。」
「…つーか、いろ。」
握った手が熱かった。
握った手が私の手を強く握り返した。
「…なぁ、」
「ん?」
一緒にベットに顔を埋めていると、こっちもまで眠くなってきた。……やば、寝そー…。
「…寝てるし。」
結局、裕二が眠りに着く前に、
自分が眠りに着いてしまった。
夢の中。
唇に感じた温もり。
「ゆ、じ、」
自分が発した寝言など、
知る術なんか、あるはずもない。