Secret Prince[短篇]
ーSide Yuji
「大人しく寝ててよね。」
梨華はそう俺に一言の残すと、部屋を出て行ってしまった。
いきなり襲われる孤独感。
隣にいたはずの梨華の体温が感じられないだけで、こんなにも孤独に感じる。
…寝れねぇし。
目を瞑ってみても
寝返りをうってみても
俺の体は眠ってくれない。
「…梨華」
お前が隣にいねーと、
寝れねぇみたいだわ。俺。
当たり前かのように一緒にベッドに入るようになったのはいつからだっけな。
梨華の体温
シャンプーの香り
そして手。
コレ完全、梨華依存症。
「…さっさと戻って来いよ。」
ズキズキする頭。
ヒリヒリする喉。
なぁ、
寝ろって言うなら傍にいろよ。
俺はいつ開くか分からない部屋のドアをじっと見つめていた。