Secret Prince[短篇]
奈緒は委員会があるから学校に残るとかで、健と2人きり。
「馬鹿でも風邪引くんだな!初めて知ったよ。俺。」
私の鞄を肩に担ぎ、私を見る。
「馬鹿じゃないもん!だから風邪、引いたんじゃん?」
そうそう!
自分でも少し驚いてる。
こんなにフラフラになるまで風邪引いたの、久しぶりだったから。
私の歩調に合わせるように、ゆっくり歩く健を見上げる。
……裕二、怒りそう。
健は私のこと心配してくれてるんだろうけど。
頭がボーっとするなかそんなことを考える。
「梨華、玄関着いた。」
「…あ、うん。」
ただ足を動かしていた私。
気がついたらもう玄関だった。