Secret Prince[短篇]




携帯を開いた瞬間、泣きそうになった。
病気になると弱くなるっていうけど、あれ、本当だったんだね。









こんな些細なことでも涙が出てくるんだもん。







「梨華?」







隣で、頭にクエスチョンを浮かべている健はとりあえず無視。








嬉しくて、凄い大きな声で電話に出た。




…のに。







今、何処って!
学校に決まってるじゃん!











「学校…」


(は?まだ学校にいるのかよ。…ま、そっちのが近いけど。)









学校に決まってるじゃん!
平日なんだから!



なんて突っ込む勇気もなく黙り込む私。










ていうか、近いって何?











裕二の声が聞けたことが嬉しくて、少しスルーした言葉に疑問を抱く。

< 60 / 147 >

この作品をシェア

pagetop