Secret Prince[短篇]
携帯を開いた瞬間、泣きそうになった。
病気になると弱くなるっていうけど、あれ、本当だったんだね。
こんな些細なことでも涙が出てくるんだもん。
「梨華?」
隣で、頭にクエスチョンを浮かべている健はとりあえず無視。
嬉しくて、凄い大きな声で電話に出た。
…のに。
今、何処って!
学校に決まってるじゃん!
「学校…」
(は?まだ学校にいるのかよ。…ま、そっちのが近いけど。)
学校に決まってるじゃん!
平日なんだから!
なんて突っ込む勇気もなく黙り込む私。
ていうか、近いって何?
裕二の声が聞けたことが嬉しくて、少しスルーした言葉に疑問を抱く。