Secret Prince[短篇]
「お、お酒!?」
「そ。」
ジュースだと思ってたのに。
……じゃあ、裕二さんは止めてくれた?
ビショビショになったシャツをパタパタさせながら、そのグラスを自分のほうに持ってくる。
「あ、ありがとうございます。」
「……。」
実は、私お酒とかすっごく苦手。
少し呑んだだけでもフラフラしちゃうし。
本当に、飲まなくてよかった。
あの勢いだと一気飲みしてたし。
頭を下げる私を見て、裕二さんは口を開く。
「……じゃあさ、お前明日俺に付き合え。」
「はい?」
どっから、じゃあ、が出てきたの?
なんの接続にもなってないし。
しかも、付き合えって…
「拒否権なし。」
裕二さんはそう言うと、私の携帯を勝手に取り、 何かを打ち込む。