Secret Prince[短篇]
「なんかあの人、強引………」
角を曲がり車が見えなくなるまで、私はそれを見つめていた。
夕飯を食べてお風呂に入る。そんな時でさえ、携帯を持ち歩いている自分が笑える。
電話、来ないなあー
ベッドでゴロゴロしながら携帯を見つめる。
恋なんてしない。
そう決めていたのに…
気持ちが揺らいでる。
「……。」
もうこないな、
そう思って瞼を閉じた。
「んーっ!良く寝た!」
目が覚め、外を見るとすでに日が昇っていた。
…今、何時だろ?
時間を確認するために携帯を開く。
"着信あり"
"未読メール1件"
……は?
もしかして…
確認してみるとやっぱり裕二さんからだった。
【明日迎え行く。】
たった6文字の言葉が綴られていた。
明日…
明日…
明日!?
って、今日じゃん!