小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
予知では
この花子さんは黄泉の世界へ、
教頭先生を連れて行こうと
しているんだった・・・
「あ、あのさ、花子さん、
その一ちゃんを
いったいどうするつもり?」
まずは相手の出方を伺おうじゃないか!
【知ってる・・・くせに】
「へ?」
【予知・・・されてた・・・
花子が、一ちゃんを
向こうの世界に連れて行くこと・・・」
あ、バレてたのね・・・
「そ、それなら話は早い!
勝手に黄泉の世界へ、
生きている人間を連れてく事なんて、
許さないよ!」
【許してくれないのなら・・・
お前も連れて行く・・・】
「え・・・それは・・・
ちょっと・・・」
まず話噛み合ってないからああ!
【うるさい・・・お前を殺す!
殺してやるぅぅううう!
うわぁぁあああ!】
「ひっ!なんじゃこりゃ!」
花子さん、怒り狂ってパワーアップ!
・・・ってレベルじゃなくって
悪霊気が半端ないほど、増してる!!
ヤバイ、これはマズイ!!
悪霊を怒らせることは
霊能力者にとっては
タブーなのでしたぁああ!
「ちょ、ちょっと・・・
落ち着いて・・・?ね?
話せばわかるよ!」
【わからない・・・
話してもお前に花子の気持ちは
わからない!!】
「そ、そりゃ
わかんないかも知れないけど・・・」
と、とりあえず、
トイレから出なければ・・・
相手のレベルは
強中だって言ってたけど・・・
ここにいたら、
私まで花子さんに
取り付かれてしまう!!
私は急いで出口の扉を開けようとした
・・・けど