小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―

先にドアが開いて私は

「あたっ！！」

見事にオデコを打ち、激突した

「いたたたたぁ・・・
　もう、なんなのよ・・・って、
　またあんたぁあ！？」

「あんたとは失礼だな、チビ豆、
　それよか何でお前、
　こんなとこにいんだよ？」

「そ、それはこっちのセリフだよ！
　し、しかもここ女子トイレだし！」

「や、だって・・・」

「だってもヘチマもなぁあい！
　ためらいもなく、
　女子トイレの扉を開けるなっ！」

「お前、案外スパッと言うんだな」

「へっ！？・・・
　あ、いや、その・・・」

ヤバイ、

思いっきり言っちゃった・・・

言い過ぎないように

気をつけてたのにな

女の子がこんなに言っちゃったら、

男の子って変のことしか思わないよね

「ぷっ、お前、
　人の意見に動揺されすぎ」

「あ、あの・・・」

「いいんだよ、
　お前らしくしてりゃーよ」

「私・・・らしく・・・」

「っと、こんな悠長に
　話してる場合じゃねぇんだろ？」

「おぉ、そうだ！
　・・・って、なんで！？」

こ、この任務・・・

および、私の能力のことは秘密なのに！

何か・・・

こいつには見透かされてる！

「俺はな、
　お前の知らないお前を知ってるんだよ」

「ど、どういうこと？」