小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―

と、その時

≪ピルルル≫

「うひゃあ!
 ・・・なんだ、電話かぁ・・・」

電話の着信音でした・・・

いつ聞いてもビックリします

そして、電話の主はと言うと

「はい、もしもし」

《小豆!?》

奈緒ちゃんでした・・・

ってことは

《小豆、任務よ》

やっぱですかぁ!

《今から、3分後に学校の裏庭にある、
 体育倉庫にてレベル中弱の悪霊が
 出るとの予知だ入ったわ》

「り、了解です!」

《レベルはそんなにないから、
 大丈夫だとは思うけど・・・
 出来るわね?》

「はい、多分・・・」

《それと、CRSのみんなに
 任務を手伝って貰えば、早く済むでしょう?》

「へっ!?何で、奈緒ちゃんが、
 あの訳のわかんない、
 そんな部活の名前を知ってるの!?
 しかも、何でその子達に手伝ってもらうの!?」

《あれ、まだ何も聞いてないんだ・・・
 まぁ、いいわ、後にわかることだから》

「は、はぁ・・・」

《とにかく、体育倉庫に一刻も早く行って、
 霊を止めてきなさい、
 授業の妨害は絶対に避けなさいよ》

「わかりました!」

《私も後で行くから、いいわね》

「はい!」

・・・と、また任務ですか

でもなぜそこで、

CRSの話が出てくるんだか・・・

まぁ、いいや

とにかく、体育倉庫に行かねば!

・・・待って、ここどこよ・・・、

私プチ迷子だったんだ・・・!

んー・・・

「な、なんとなくレーダーぁあああ!!」

・・・すいません、無駄でした

あぁぁあああ、ヤバイヤバイ!!

どうしよぉお

と、頭を抱えて悩んでいると・・・

「お、チビ豆ちゃん、みーっけ!」

「へっ!?」

「こんな所にいたのか、手のかかる奴だ」

く、CRSのチャライ男の子と怖い男の子!?

「デカ男で悪かったな」

げ、口悪男まで・・・

な、どうなってんのよおお!

「どもこうもねぇーんだよ!
 さっさと、体育倉庫行くぞ!?」

「ど、どうして・・・それを」

「はぁ!?お前、
 俺達を何だと思ってんだよ?」

「何って・・・何?」

もう、何がどうなってんのか、

全くわかんないよ!!

「じゃ、行っくぜ!」

「さっさと連れてけ」

「へいよー!」

「え、どこへ!?」

「倉庫だよ!お前何聞いてたんだよ!?」

「はぁ・・・」

「チビ豆ちゃん」

チャラ男くんが私の方を向く

「ちょっと熱いけど、我慢してね」

「え、何・・・
 がぁぁぁぁぁぁああああああ!!??」

私が質問する間もなく、

熱風が私達を包み込み、空へ押し上げた
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