続・俺様王子の初恋
動くたびに軋むベッド。
先輩の手を退けて、
私は先輩へ手を伸ばした。
「 ・・・噛んでもいいですよ 」
前に、先輩がしてくれたように
私も先輩に傷ついてほしくない。
血の滲む先輩の唇にキスをして、
今度は私の指を、先輩の口に入れる。
「 ・・・・・ッ・・・バカ、だろ・・・ 」
私の指に絡まる先輩の舌。
”噛めるわけねーだろ”
ボロボロと、先輩の頬に
私の涙が落ちて、
先輩の涙と私の涙が混ざる。
先輩の口から指を引き抜いて
今度は私の唇で先輩の口を塞いだ。