続・俺様王子の初恋
考えてみれば、最初から私は
先輩に頼りっぱなしだった。
我慢していた涙が溢れ出して
止まらなくなったけど、
私はもう、視線を落としたりしなかった。
「 ・・・泰雅さんと、一緒に居たいです。
私の我侭で泰雅さんの将来を
どうにかしようなんて思ってません。
二人で決めたんです・・・だから、 」
「 行かせてください 」
言葉を詰まらせた私は
隣で頭を下げる先輩に視線を移して、
すぐに私も頭を下げた。