続・俺様王子の初恋





「 ・・・・頭を上げて、二人とも 」





ずっと黙って見ていたお母さんが
私の横へ来て、肩に手をおいた。





「 ごめんなさいね、この人頑固で・・。
  私はもちろん二人を応援するわ。
  この人の言う通り、”気の迷い”なら
  遠距離恋愛なんて続かないと思うの。
  二人にとって最大の壁なんだろうけど
  私は、二人なら大丈夫だと思うわ 」





”これからも、泰雅をよろしくね”





顔を上げた私にそう言って微笑んだ
お母さんが優しく私の頭を撫でた。








「 あ、・・・ありがとう、ございます・・ッ 」





反対されても何度でも来る。
そう思っていた私は早くも
折れそうになっていた。
先輩がいなかったら逃げ出していた。







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