続・俺様王子の初恋
そうこうしている間に
目的地に着いた。
山道を抜けたところにある休憩所。
車を停めて、俺が降りようと
ドアを開けると”嫌だ”と
葵が俺の腕を掴んで引き止めた。
「 葵も降りろよ 」
「 ・・・だって 」
「 俺がいるだろ? 」
ドアを開けたくないらしい葵の
手を引っ張り、運転席へと
移動させて、”降りろ”と
再度手を引っ張った。
「 立てないんですってば!! 」
俺の腰に腕を回した葵が
”腰抜けちゃったんです”と
車に戻ろうとした。
─────────────グイッ