続・俺様王子の初恋







「 んっ・・・・! 」


「 唇、噛むの禁止 」


「 ・・・ッでも、 」






噛んでいた唇から、
血が出ていて、
先輩はそれを舐めたあと、
私の口に、親指を入れて









「 噛めよ 」


「 ・・・・・でもっ 」


「 じゃあ、泣けよ 」







”泣けって言っただろ?”
先輩の指なんか、噛めるはずがなくて
私がそう言うのを分かっていたからか
先輩は親指を引き抜いてぺろり、と
舐めて、






「 ほら、泣け 」





目元に優しく、キスを落とした。








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