年上の彼氏。
†同棲生活†



「ここが、天宮寺さんの部屋ですか〜」


今、あたしと宮下先生はマンションの最上階。つまりは、あたしの仕事部屋兼生活部屋に来ていた。

なんで、そんなことになっているのかというと…


「じゃあ、とりあえず持てる分だけ必要なもの準備してください」


宮下先生はあたしに笑顔で言う。

そう…なんと、突然宮下先生のお家に居候することになってしまったのだった…!

先生は1人だと危険すぎるとあたしを心配してのことだと言うけど…

正直、あたしはパニック状態!

そりゃあ、あんな事があった後だから先生のご好意は嬉しい…

けど、それ以上に宮下先生をただでさえ意識してるのに、こんなことって…!

あたしは悶々とした考えを巡らせながら、荷物を準備していた。


「よしっ!とりあえず、いっかな…」


一通り必要なものを鞄に詰め込み、持った。


「…っ!?」


重っ!?

あたしは荷物が意外と重くて、持つのがやっとだった。

すると、宮下先生が


「貸してください」


と、笑顔で手を差しのべた。

あたしは慌てて


「いえ!そんな、先生に持たせるなんて…!」


あたしは必死に首を横に振った。

それでも、宮下先生は軽々とあたしの手から荷物を持ち上げた。


「こういうことは、男に任せておくもんですよ?」


ニコリと笑う宮下先生に不意にときめいてしまった…
あたしは鳴りやまない心臓の音を気にしつつ、宮下先生とエレベーターに乗りマンションを出た。


< 35 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop