年上の彼氏。
†同棲生活†
1
「ここが、天宮寺さんの部屋ですか〜」
今、あたしと宮下先生はマンションの最上階。つまりは、あたしの仕事部屋兼生活部屋に来ていた。
なんで、そんなことになっているのかというと…
「じゃあ、とりあえず持てる分だけ必要なもの準備してください」
宮下先生はあたしに笑顔で言う。
そう…なんと、突然宮下先生のお家に居候することになってしまったのだった…!
先生は1人だと危険すぎるとあたしを心配してのことだと言うけど…
正直、あたしはパニック状態!
そりゃあ、あんな事があった後だから先生のご好意は嬉しい…
けど、それ以上に宮下先生をただでさえ意識してるのに、こんなことって…!
あたしは悶々とした考えを巡らせながら、荷物を準備していた。
「よしっ!とりあえず、いっかな…」
一通り必要なものを鞄に詰め込み、持った。
「…っ!?」
重っ!?
あたしは荷物が意外と重くて、持つのがやっとだった。
すると、宮下先生が
「貸してください」
と、笑顔で手を差しのべた。
あたしは慌てて
「いえ!そんな、先生に持たせるなんて…!」
あたしは必死に首を横に振った。
それでも、宮下先生は軽々とあたしの手から荷物を持ち上げた。
「こういうことは、男に任せておくもんですよ?」
ニコリと笑う宮下先生に不意にときめいてしまった…
あたしは鳴りやまない心臓の音を気にしつつ、宮下先生とエレベーターに乗りマンションを出た。