契約の婚約者
片桐は、できあがったアラビアータとリゾットを皿に盛り付け、カウンターに並べた。


盛り付け方もそつがない。ルッコラの葉を散らし、その上からパルメジャンチーズを振る。


いつの間にサラダを作っていたのだろうか、ラディッシュ、パプリカが入った彩り鮮やかなサラダもカウンターに並べられた。


流石の沙希も、テーブルまで運ぶくらいはするらしい。新しいビールと共に、お皿をダイニングテーブルまで運んだ。


「カタギリさん、どこにでもお嫁に行けるね?うちのママ、料理できる男が好きなんだって。カタギリさんが料理できるの知ってたんだろうね?」


どこかまだ腑に落ちない感じで沙希は呟いた。



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