契約の婚約者
ダイニングテーブルに座ろうとしたとき、沙希と優しく名前を呼ばれたかと思うと、急に腕を引かれ、片桐に抱きしめられた。
片桐の吐息が項にかかり、沙希はぶるっと身体を震わせる。
お腹がすいているのに、と文句を言おうとしたが、顎を指で捉えられ、上を向かせられる。
真面目な顔をした片桐がじっと沙希を見つめているので、沙希は空腹でこみ上げてくる唾液と共に出かかった言葉を飲み込んだ。
「沙希、くだらないことにこだわるな」
「----私にはくだらないことじゃない」
沙希はキッと片桐を睨み返す。
くだらないことだんなて言われたくない。
「お前を手に入れる為なら、俺は十和子さんの言うことなんていくらでも聞く。お前も覚悟を決めろ」
「…………」
「お前はどうしたいんだ?十和子さんに反抗したいだけか?」
片桐の迷いのない言葉に強い意志が感じられる。
お前の本気はその程度か、親への反抗心で萎えてしまうものなのか、と問うているのだ。
片桐の吐息が項にかかり、沙希はぶるっと身体を震わせる。
お腹がすいているのに、と文句を言おうとしたが、顎を指で捉えられ、上を向かせられる。
真面目な顔をした片桐がじっと沙希を見つめているので、沙希は空腹でこみ上げてくる唾液と共に出かかった言葉を飲み込んだ。
「沙希、くだらないことにこだわるな」
「----私にはくだらないことじゃない」
沙希はキッと片桐を睨み返す。
くだらないことだんなて言われたくない。
「お前を手に入れる為なら、俺は十和子さんの言うことなんていくらでも聞く。お前も覚悟を決めろ」
「…………」
「お前はどうしたいんだ?十和子さんに反抗したいだけか?」
片桐の迷いのない言葉に強い意志が感じられる。
お前の本気はその程度か、親への反抗心で萎えてしまうものなのか、と問うているのだ。