契約の婚約者
奈央は、沙希にとって初めてできた親友。


誰にも心を許すことがなかった沙希が、25になって初めて心を許した。


泣いたり笑ったり、くるくる表情が変わる彼女が大好きだった。


無防備に自分に甘えてくる彼女がかわいくてつい何度も苛めてしまった。


傷つきながらも一生懸命前に進もうとする彼女がまぶしくて、少しだけ憧れた。


自分はそんな風に一生懸命になることはなかったから。


彼女は気づいているのだろうか?


奈央が沙希に救われていたんじゃない


奈央の存在に救われていたのは……




     ----沙希の方だった





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