あの扉の向こう側
でもー・・・

気づかぬうちに目から涙が出てきて
頬をつたる。
紺色のスカートに
黒色のドットが点々と浮き上がる。

『こんなことで泣くな。
 間違ってなんかない。
 辛くなんかない。
 寂しくなんか・・・ない。』

胸の内で自分に言い聞かせる。

でも涙は止まるどころか
どんどん溢れてくる。

あたしは孤独だ。
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