Bitter Chocolate
そう、キレながら先に行ってしまった。
声は、怒っていたけど、顔は、凄く悲しそうな顔をしていた。
私は、ずっと彼の後ろ姿を眺めてた。
疑問は、いっぱいあった。
どうしてそんなに怒ってるの?
どうしてそんな悲しい顔してるの?
いくら考えても、答えは、でてこなかった。
気づいたら辺りは、暗くなっていた。
どれだけ、考えてたんだろう……。
「はぁー。学校またサボっちゃった…」
ずっとこの場に佇む訳にもいかず、まずこの場を離れるために足を進めた。
どうしよう……。
達也と顔を合わせたら気まずくなって、泣いてしまいそうだから達也の家には、帰れない。
かといって自分の家は、鍵が達也ん家においてあるボストンバッグの中だからとりには、行けない。
友達には、迷惑かけられない。
どうしようと考えて私は、あるところに足を進めた。