Bitter Chocolate

ギャハッハッ
アハハハハハ

ついたのは、つい最近までは、毎週のように来ていた場所。
相変わらず、下品な笑い声は、止まる事を知らない。
背中からは、鋭い目線を感じる。

そりゃぁ、そうだろう。
目立ってあたりまえだ……。
だって今の私は、制服を身にまとっているのだから。
周りの下品な奴らは、私を物珍しそうに、見ている。

「ねぇ君、これから暇?よかったら相手してよ!」

「泊めさせてくれるなら……いいよ」

「いいよ。じゃあ行こ!」

簡単にオッケーがもらえてよかった……。

私は彼に手をひかれながら歩きはじめた。

< 30 / 60 >

この作品をシェア

pagetop