正直に好きだと言えなくて…
全部私のせいだ……
私があの時、寝坊なんてしないで
ちゃんと行ってれば
こんなことにはならなかったんだ!
「…明美のせいじゃない……」
「えっ…」
「どうせ思ってるんだろ?
‘私のせい’って…
それはお前のせいじゃない
あの夜、俺が電話なんてしなかったら
こんなことには…っ」
「京ちゃんは悪くない!!」
「だったら明美も悪くないんだよ!
悪い奴なんて……いねぇよ…」
それから私たちは
自分を責めることをやめた
「プルプルプル―――」
そんな時寛人のお母さんから
電話が来た―――