英国喜劇リトレイス

「道があるなら突っ走る!! やろうぜ、一騎討ち!」

「じゃあお前が相手するんだな、ディゼル」

ん? と振り向くと――

「はわぁあっ!!」

条件反射。
気付けば俺は布団に逃げ込む始末。

芋虫と化した俺の上から、悪魔の声が降り注ぐ。

「何な? この俺を傷付けたことを今さらになって後悔してるのか?」

あああ、こいつ絶対に今楽しんでるぜ
笑ってる!
目、三日月みたいなってる!

「何だよ! どいつもこいつも部屋主に許可もらってから入ってこいよ!」

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