英国喜劇リトレイス

俺の知らないうちに、廊下は終わりを迎えていた。

カレンだったものの奥には開け放たれた扉。


『ククク…』


さらに奥から、あの笑いは届く。

ぼんやりと先を見つめながら、俺はフラりと立ち上がった。

ただ、もう目は死んでいない。



何があったのかは知らない。
けど、俺にわかることがただ一つある。



コイツが………



コイツがカレンを……っ!



殺したってことだけは!!


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