「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
他の科学者も、今まで、実物の写真などの表面的な事実と、固定観念に囚われすぎていたのかも知れないと感じ始めて、送られてきた意見に賛意を示す者や検討に値するという者が相次いだ。
ただ一部の科学者は固定観念の塊みたいな者もいて、そんな飛躍した考え方は、ばかげていると主張する。
李は、とりあえず直たちの意見を了解し、小惑星群に関する情報を直たちに伝えて通信を終了した。
小惑星群が到達するまでに、もう残されている時間は僅かしかない。
登志則が発言する
「もしも無機物生命体だとすれば、地球文明は崩壊の危機にあります。残された方法は地球上の全機能を一旦停止して、やり過ごすか、若しくは生命体をひとつ残らずに破壊するしかありません。どう考えても今すぐに地球上の全機能を停止するなどということは絶対に不可能な話であります。さすれば破壊するしかありません」
「これは、戦争です。我々人類と無機物生命体との戦争です。至急、各国政府と平和維持軍に伝えるべきであると考えます」
ケントも同調し、他の科学者も多くは同意している。
李は、あくまで仮説でしかない意見を各国へ伝達するべきか迷った。
もう検討してから各国へ伝達するという時間は残されていない。
どうするべきか・・・
その時、直から地球本部への通信を上手く拾った者がいた。
一人は勇太である。
勇太の乗っている宇宙船が、直たちの使用している周波数と偶然、同じ周波数を利用していたのである。
もう一人は、現在、小惑星群を迎撃する為に、西太平洋上を航行している日本艦隊の艦長の一人である吉里新吾中佐である。
ただ一部の科学者は固定観念の塊みたいな者もいて、そんな飛躍した考え方は、ばかげていると主張する。
李は、とりあえず直たちの意見を了解し、小惑星群に関する情報を直たちに伝えて通信を終了した。
小惑星群が到達するまでに、もう残されている時間は僅かしかない。
登志則が発言する
「もしも無機物生命体だとすれば、地球文明は崩壊の危機にあります。残された方法は地球上の全機能を一旦停止して、やり過ごすか、若しくは生命体をひとつ残らずに破壊するしかありません。どう考えても今すぐに地球上の全機能を停止するなどということは絶対に不可能な話であります。さすれば破壊するしかありません」
「これは、戦争です。我々人類と無機物生命体との戦争です。至急、各国政府と平和維持軍に伝えるべきであると考えます」
ケントも同調し、他の科学者も多くは同意している。
李は、あくまで仮説でしかない意見を各国へ伝達するべきか迷った。
もう検討してから各国へ伝達するという時間は残されていない。
どうするべきか・・・
その時、直から地球本部への通信を上手く拾った者がいた。
一人は勇太である。
勇太の乗っている宇宙船が、直たちの使用している周波数と偶然、同じ周波数を利用していたのである。
もう一人は、現在、小惑星群を迎撃する為に、西太平洋上を航行している日本艦隊の艦長の一人である吉里新吾中佐である。