「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
その直後、もうひとつの輝きの塊が、辺りを昼間の如く照らしたかと思うと、生命体を取り囲む十二神将や四天王の後方で止まり、二十五個の輝きが浮かんでいる。

教王護国寺から発せられた光が到達したのである。

二十五個の輝きの正体は、教王護国寺の講堂に居た二十一体の立体曼荼羅たちと修理復元中の四天王たちであった・・・

彼らは、皆、生命体と対決する為に飛翔して来たのだ。

天が、やつらを葬る為に派遣した祈りの化身だった。

彼らは金剛戦士であった・・・


理絵の願いや、祈りを感じた、誰も知ることのできないエネルギーが働いたのか。

それとも、無機物生命体が発射した無機物抹殺エネルギー波動が照射され、逆に本来、生命を持たない、祈りの象徴である仏像たちに生命をもたらしたのであろうか。

おそらくは、両方の因子が混ざり合い、溶け合って、融合し、もたらされたのであろう。


生命体を取り囲んでいるのは、東大寺と新薬師寺と興福寺の仏像たちである。

東大寺戒壇院の持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王

東大寺南大門の仁王

東大寺法華堂の四天王、仁王、執金剛神、不空ケン索観音菩薩

新薬師寺の、ばさら大将、あにら大将、はいら大将、びから大将、まこら大将、くびら大将、しょうとら大将、しんだら大将、さんていら大将、めきら大将、あんていら大将、いんだら大将の十二神将
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