佳き日に

[1]


「そういやお前、なんでファミレスで鉛丹と桔梗と一緒だったんだし。」

「はい?」



何一つ内容を理解出来ないまま琥珀は琴を見る。

スプーンからじゃがいもがぼとっと落ちた。

「鉛丹と桔梗、ですか?」

その言葉に反応したのか、閏も真面目な顔でこちらを見ている。
もちろん、雪も。

三人の視線に、琥珀は少したじろいで答える。

「えと、鉛丹と桔梗って、誰?」

「はぁ?お前一緒に行ってただろ。」

琴はイラついているようだ。
言葉が荒い。

ファミレス、そういえば今日行ったんだった、と琥珀はようやく合点がいく。
携帯が壊れたり車に轢かれそうになったりたくさんのことがありすぎて忘れていた。



「さすがというか。行動が速いですねあの二人。」

閏はそう言いながら一枚の写真を見せてきた。

街の喧噪の中を歩く二人の男の子。
それは紛れも無く、今日琥珀が出会った二人の兄弟泉と春だった。


「この二人が鉛丹と桔梗です。」



「・・・は?」


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