佳き日に




「閏さんもメモリーズってことは、今、私の記憶も盗めるんですか?」

「・・・・え?」


閏は一瞬たじろいだが、すぐにいつも通りの顔に戻った。

「出来ると思います。」

そう言ってじっと琥珀の目を見つめてきた。
しかし、その表情は段々と険しくなっていく。

「すいません盗めません。」

少し項垂れている閏。
対照的に琴はふてぶてしく顎をついていた。

「そーいや俺も盗めなかったし。」


「コンタクトしてるんだろ?」

雪が突然話しに入ってきた。

「そうなんですか?」

「あ、は、はい。」


コンタクトしているのが何か問題なのだろうか。

琥珀が不思議そうな顔をしていれば閏が説明してくれた。


「コンタクトレンズや眼鏡をしている人の記憶は盗めないんです。」

「へー。」

目と目の間に障害物があるとダメなのか。



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