佳き日に
「毎日トレーニングするんだったら、行ってもいいぞ。」
「やった!」
閏は耳を疑った。
笑いながら飛び跳ねている琥珀を横目に、閏は雪に詰め寄る。
「雪先輩、正気ですか?」
「正気だが。」
すごい剣幕の閏に対し雪はキョトンとしている。
何故閏がこんなに焦っているのか分かっていないようだ。
「琥珀さんは狙われているんですよ!」
「・・・まぁなんとかなるだろ。」
「全然考えてませんよね雪先輩!?」
ダメだ、この人。
閏は半ば呆れながら雪を見る。
「琥珀さん、残念ながら学校に行くのは諦めてください。」
「えぇっ!?」
ガーン、と漫画の効果音がつきそうな様子の琥珀に閏は心が痛む。
それでも、譲れないものは譲れない。
「琥珀さんは今狙われているんですよ。下手に外に出たりなんかしたらすぐに殺されてしまいます。」
しょんぼりと俯く琥珀に、感心したように閏を見る雪。