佳き日に
「……今日何日だっけか?」
気まずそうに、何か話題がないのか探してくれたのであろう鉛丹。
「九月二日。もう秋になっちゃったんだね。」
夏の中間、雪に出会ってからもう三週間。
今年の夏はあまり暑くなかったな、と琥珀は思った。
例年よりも秋になるのが早かった気がする。
ストローを噛みながら鉛丹は指を折り何か数えている。
「……来週桔梗の誕生日だ。」
「えっ本当に?」
「おぅ。あいつ確か八日だから。」
「へぇ。じゃあなんかプレゼントあげようかな。」
言った途端、鉛丹が変な顔をしていることに気付く。
琥珀はハッとした。