佳き日に



勉強会なんてやっているからつい忘れてしまっていたが、今琥珀は鉛丹桔梗とは敵同士なのだ。

プレゼントなんて、何のん気なこと言っているのだろう。

鉛丹の気を逸らしたくて、慌てて琥珀は話をふる。

「鉛丹は誕生日いつ?」

「三月三日。」

「ひな祭りじゃん!」

「うっせぇ。」

琥珀はつい吹き出した。

男の子なのにひな祭りに生まれたとは、なんとも微妙な気持ちだろう。
男の子で乙女座みたいな。

「鉛丹と桔梗って学校にいってたら今何年生くらいなの?」

「俺が中三で、桔梗が中二。」

一歳差なのか。
そう思ったとき、あれ、と琥珀は首を捻った。

「鉛丹さ、四月一日で学年が一つ違くなるって知ってる?」

「知ってるっつの。」

疑念が晴れない。
琥珀は何度も考え数えたが結果は同じだった。



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