佳き日に




「で、話っていうのはね。ここ一年ぐらい危険人物がこの街に滞在していたらしいんだ。」

「不審者ってことですか?」

「ん、まぁそんな感じ。この辺の監視カメラにそれらしき人物が写っていたから。」

茜は不審な人物を見なかったか頭を巡らせた。
だがそんな人物に心当たりはなかった。

どちらかと言うと今目の前にいるサングラス二人組がこの一年間会った中で一番不審人物だ。

「すいません。心当たりがありません。」

「そっか。分かった、ありがとう。じゃあ、僕らもそろそろおいとまさせていただくよ。」





そんな会話をしていたら、いま無言だったもう一人のサングラスをかけた男が突然立ち上がった。

スタスタと歩いていき、残された茜たちも困惑しながら後を追う。

「ちょ、ちょっと、どうしたのさ急に。」

仕事仲間である男も戸惑っているようだ。

しかし、そんなこと御構い無しに男はドンドン進んで行く。



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