佳き日に




微かに何発もの銃声が聞こえた。


「琥珀は?」

「灰神楽と萩の殺し方ではまだ死んでないはずです。」

「なんだし殺し方って。」

車を停め、閏は狙撃用の銃を取り出す。
なんで狙撃用なのか琴は気になったが聞かないでおいた。


「信用させるらしいですよ。」

「信用?」

「はい。灰神楽がターゲットを狙撃しますね。そして萩という少女がターゲットを助けるんです。」

「はぁ?」

「走ってギリギリのところで銃弾を避けて、ターゲットに自分を信用させます。萩は五歳の少女で子供なので皆つい油断しちゃうらしいですよ。子供は裏表がなく、嘘がつけない、と思い込んで。」

「それで、萩がトドメをさすってわけか。」

「そうです。」

「末恐ろしい五歳だし。」

「全くです。」


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