佳き日に
「また狙撃!?」
勘弁してくれと思いながら琥珀は頭を手で守る。
幸いなことにパラパラとした小さなガラスの破片しか落ちてこなかった。
「これ逃げた方がいいよね!?」
そう声をあげながら萩の方を向いて、驚いた。
体中にガラスが突き刺さっても平然としていた彼女の目に、困惑の色が浮かんでいたのだ。
その目が琥珀を捉える。
足元の鞄から、小さな光る物体を取り出す。
ナイフ。
殺される、と琥珀は思った。
だが、動けない。
恐怖で頭が真っ白になる。
パンッ、とまた音が。